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猫の威嚇は飼い主嫌いが原因?シャーの理由と正しい対処法を解説

  • 2022/08/28

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いつもと変わらず接していたはずなのにいきなり「シャー」と威嚇される。

実はこれ、猫の”あるあるエピソード”の一つです。

ただ、愛猫の態度が豹変するのには何かしらの理由があるはずです。

「そのうち機嫌が直るだろう」と放置すると、場合によっては猫からの重大サインを見落とすことになりかねません。

そこで、今回は、猫の威嚇行為の意味・原因・対処法についてわかりやすく解説します。

あわせて、猫が威嚇行為をするシチュエーションの代表例も紹介するので、最後までご一読ください。

今回のまとめ

愛猫が威嚇するときには「防御的威嚇」と「攻撃的威嚇」の2種類があります。

・恐怖心・敵意を感じた
・縄張りに侵入されたと感じた
・飼い主さんに対して反感を抱いた
・猫自身が弱み(病気や怪我)を抱えている
・妊娠中・産後でナーバスになっている
・餌・おもちゃを奪われた

などの理由で「シャー!」と威嚇したり、猫パンチを飛ばしてきたりします。

・大きな音や声で猫を刺激するのは厳禁
・猫の嗅覚にストレスを与えない
・飼い主本位で猫とスキンシップをとらない
・猫のパーソナルスペースを尊重する

などの対応で、無理なく威嚇の理由にあわせて対応しましょう!

愛猫の負担にならないよう、うまく感情を読み取って対応してくださいね。

猫の威嚇行為の特徴を押さえよう

「今、ボクは機嫌が悪いんだ!」「これ以上近くに来たら攻撃するからね!?」

残念ながら、猫は人間のように言葉を使いません。

だからこそ、猫の様子・行為をヒントに「今猫が何を考えているのか、何を感じているのか」を探る姿勢が大切です。

そこで、まずは「猫の威嚇行為」の特徴を押さえていきましょう。

  1. 鳴き声
  2. 身体の様子
  3. 表情

猫が威嚇するときの鳴き声は「シャー」

猫が威嚇するときによく出す声が「シャー」というものです。

「ニャー」という可愛らしいときの声とは明らかに違ったトーンなのですぐに気が付くでしょう。

猫は威嚇時に「シャー」以外の声を出すこともある

「シャー」という鳴き声以外にも、たとえばいつもより低い声を発することがあれば威嚇のサイン。警戒心が高まっていると考えるのが素直です。

他にも、以下のような声で警戒鳴きをしているなら威嚇状態にあるといえるでしょう。

  • ウー・ウウー(唸り声)
  • フ―・フーッ(蛇のような声)
  • アーオ!・ウアーオ!(甲高い声)

猫が威嚇するときは身体を大きく見せようとする

後述するように、猫が威嚇行為に出るのは防御心・攻撃心があるからです。

そのため、威嚇状態の猫は”外敵”に対して身体を大きく見せようとします。

威嚇時の猫がする特徴的なポーズは以下の3つです。

  1. 背中を丸めて臨戦態勢
  2. 耳を反らせて警戒心アップ
  3. 弓なりのしっぽで力を誇示

猫が威嚇するときは背中を丸めて臨戦態勢に入る

威嚇態勢に入った猫は背中を丸めて身体を大きく見せようとします。

警戒心が高い状態だと背中の毛が逆立っているでしょう。

また、頭の位置も低くして素早く攻撃・防御に動き出せるように備えているのも特徴的です。

猫は威嚇時に耳を反らせて警戒心を高める

猫の感情は耳の形にも表れます。

耳を反らす角度が強いほど警戒心が高まっている証拠です。

ただし、恐怖心から威嚇行為に出ている場合などの防御的威嚇に終始するケースでは、耳をピタリと伏してしまうことがあります。

「低い声を出しているけれど耳は反らしていないから威嚇状態ではない」と勘違いしないようにご注意ください。

猫のしっぽは威嚇時に弓なりになる

威嚇時の猫は、しっぽを弓なりの形にすることが多いです。

これは、根本を上げてしっぽで弧を描いた方が身体が大きく見えると考えているからです。

また、特に警戒心・攻撃性が高まっている場合には、弓なりにしたしっぽをブラシのように左右に振る仕草を見せることがあります。

猫がこのようなポーズを見せたときには迂闊に近付くのは避けるようにしましょう。

猫の威嚇は表情でチェックできる

猫の表情をチェックすれば威嚇状態かどうか判別できます。

注目ポイントは以下の3点です。

  1. 鋭い目
  2. 攻撃的な口
  3. ひげの反り

威嚇時の猫は鋭い目で相手を注視する

威嚇時の猫は目を大きく見開いて鋭い視線を対象に向けます。

最初は瞳孔は開いた状態ですが、注視するターゲットを見定めた途端に瞳孔が細くなるのが特徴です。

猫は口を大きく開けて相手を威嚇する

攻撃心の強い威嚇状態の場合、猫は大きく口を開け、歯を見せて相手を威嚇します。

ただし、攻撃心よりも恐怖心が強いような威嚇状態の場合には、口を閉じたまま低い声で唸るだけのことも少なくありません。

威嚇する猫のひげは後ろに反る

威嚇状態の猫は表情筋が強張っているため、ひげが後ろ方向に上反りする傾向が強いです。

猫のひげがピンと張っているのを目にしたときには、警戒心が高まっている状態だと理解しましょう。

猫の威嚇行為には2つの意味がある

「猫の威嚇行為」をひと括りにしてはいけません。

というのも、猫の威嚇行為には次の2つの意味があるからです。

  1. 防御的威嚇
  2. 攻撃的威嚇

猫の威嚇行為に込められた意味を探れば、威嚇行為を止める対策が見つけやすくなるでしょう。

猫の防御的威嚇

「猫の防御的威嚇」とは、自分自身・縄張り等を守ろうとする防衛的な意思に基づく威嚇行為のことです。

たとえば、お気に入りの場所でくつろいでいるのに他の猫が侵入してきたときに「シャー」と鳴くような場合が防御的威嚇に当たります。

「無用な争いを避けたい」「ターゲットを自分から遠ざけたい」という目的のために防御的威嚇が行われることが多いです。

猫の攻撃的威嚇

「猫の攻撃的威嚇」とは、相手を遠ざけるだけではなく、「相手を傷付けて撃退しよう」という抗戦的な意思に基づく威嚇行為のことです。

たとえば、小さな子どもが執拗に猫に触ろうとしたときに噛みつこうとするような場合が攻撃的威嚇に当たります。

また、多頭飼いをしているご家庭で猫同士の相性が悪かったり縄張り争いがあったりすると、攻撃的威嚇に出て怪我をさせてしまうことも…。

顔合わせではよくあることですが、「自分から遠ざけるだけでは足りない」「相手に恐怖心を与えたい」という目的のために攻撃的威嚇が行われることが多いです。

猫が威嚇する6つの原因

ここからは、猫が威嚇行動に出る原因について具体的に見ていきましょう。

猫が威嚇に走ることが多いシチュエーションは以下の6つです。

  • 恐怖心・敵意を感じた
  • 縄張りに侵入されたと感じた
  • 飼い主さんに対して反感を抱いた
  • 猫自身が弱み(病気や怪我)を抱えている
  • 妊娠中・産後でナーバスになっている
  • 餌・おもちゃを奪われた

猫の威嚇行動の原因1:恐怖心・敵意を感じたから

猫は警戒心の強い動物です。

そのため、恐怖心・敵意を感じると、自分を脅かした対象を威嚇します(「恐怖性攻撃行動」「防御性攻撃行動」と呼ばれるものです)。

たとえば、飼い主さんがよその家や猫カフェで知らない猫と触れあって帰宅すると、飼い主さんには別の猫のにおいがついてしまっています。

すると、普段とは違うにおいを纏って帰宅した飼い主さんに敵意を抱いて、普段はなついている猫でも飼い主さんに威嚇行為をとることになります。

猫の威嚇行動の原因2:縄張りに入られたと感じたから

猫は縄張り意識の強い動物で、自分のにおいの強い場所・お気に入りのスペースを作ってストレス解消をします。

そのため、「安心できる環境に誰かが入ってきた」「自分のお気に入りの空間が壊された」と感じると、侵入者に対して威嚇行動に出ます。

たとえば、自分のお昼寝スポットに別の猫が居座ったときや、自分のにおいがついた毛布を洗濯されたとき、部屋の模様替えや大掃除で縄張りの環境が大きく変化したときなどです。

猫の威嚇行動の原因3:飼い主に反感を抱いたから

猫は自尊心の強い動物なので、普段関係が良好な飼い主さんと言えども、反感を抱くような行動をとってしまうと猫から威嚇されることがあります(これを、「愛撫性攻撃行動」と呼びます)。

たとえば、猫が嫌がっているのに何度も触ろうとしてしまった場合です。猫は個体によって「好きな撫でられ方」「撫でて欲しくない箇所」が違うので、猫の特性を理解して触れ合わなければいけません。

可愛くて構って欲しくなるのは仕方のないことですが、スキンシップの方法やタイミングを見誤ってあまりにしつこくすると機嫌を損ねてしまうのでご注意ください。

逆に、「自分が構って欲しい」と感じているときに、飼い主さんに無視されたり、飼い主さんが別の猫ばかり構っていたりすると拗ねてしまうこともあります。猫の気持ち・感情は時々刻々と変化するので、良好な関係を築けるように注意深くなりましょう。

猫の威嚇行動の原因4:弱み(病気・怪我)を抱えているから

病気や怪我などの不調が原因で威嚇行動に出る場合があります。

たとえば、うずくような痛み(疼痛)があるとき、猫風邪をひいて神経が過敏になっているときなどです。

「機嫌が悪いだけだろう」と油断をしていると、症状が悪化するおそれもあります。

他にも、以下のパターンで威嚇行動に移ることもあります。

  • 痛みがある部分に触れてしまった
  • 気持ちが悪い部分を撫でられた など

ですから、威嚇が慢性的な状態になったとき、元気がないのに威嚇行動に出るときなどは、早いタイミングで動物病院の判断を仰ぐようにしてください。

猫の威嚇行動の原因5:妊娠や出産で神経質になっているから

妊娠・出産のタイミングで神経がたかぶっている場合にも威嚇行動に出ることがあります。

これは、「自分の身体や子どもを守りたい」という防衛本能に基づくものです(「母性攻撃駆動」と呼ばれます)。

  • 出産場所を作っているのに邪魔された
  • 産んだ子供に危害を加えたと判断した
  • 自分が嫌いな人(知らない人)が近くにきた など

親猫の神経を刺激しないためにも、子猫に構い過ぎたり、母猫から子猫を引き離したりするのは避けましょう。

猫の威嚇行動の原因6:餌やおもちゃを奪われたから

猫は狩猟本能が強い動物です。

そのため、食べ物・おもちゃなどのお気に入りのものを奪われてストレスを感じると威嚇行動に出ることがあります(「捕食性攻撃行動」といいます)。

また、飼い主さんとのおもちゃ遊びが加熱してテンションが高くなったときに、本能的に威嚇めいた仕草を見せることもあります(「遊戯性攻撃行動」と呼ばれるものです)。

餌やおもちゃを使って猫の気をひこうとする飼い主さんがいますが、猫の機嫌を損ねるだけなのでやめましょう。

筆者も勢いあまって手に飛びつき、爪や牙が刺さってしまうという経験は何度もしてきました。だからこそ日頃のケアで、せめて爪切りくらいはしておくのがおすすめです

猫の威嚇行動への対処法・予防法

猫に威嚇されて戸惑ってしまう飼い主さんは少なくありません。

また、威嚇行動は猫自身にとってもストレスになるものです。

飼い主さんの間違った対応で不用意に猫にストレスをかけるのは避けるべきでしょう。

ですから、事前に猫の威嚇行動の予防法・対策を理解しておき、猫・飼い主さん双方にとって快適な生活に落ち着かせていきましょう。

普段から「猫の威嚇」について正しい知識を身に付けておくだけで、見る目が変わってまた面白い一面を見つけられます!
  • 大きな音や声で猫を刺激するのは厳禁
  • 猫の嗅覚にストレスを与えない
  • 飼い主本位で猫とスキンシップをとらない
  • 猫のパーソナルスペースを尊重する
おやつのあげすぎに”注意”

おやつやご飯をあげて猫の機嫌をとるのも間違いではありません。

ただし、摂取量が増えると肥満や体調を崩す原因にもなりかねないので、常識的な食事量の範囲におさまるように注意してくださいね。

大きな音・声で猫を刺激しない

猫は大きな音や声にストレス・恐怖心を抱いて威嚇行動に走る場合があります。

ですから、猫の威嚇を予防するには、大きな音や声で猫を驚かせないようにするのがポイントです。

猫と同じ空間に居るときには大声を上げない、猫と接するときには優しい声で話しかけるなどを意識しましょう。

場合によっては、くしゃみでも飛び上がって威嚇されますので、注意してください笑

猫が赤ちゃん・子どもを威嚇したら距離をとる

大人の人間なら物音・声量に注意できますが、子どもや赤ちゃんは自制できないものです。

たとえば、突発的に泣き声・叫び声をあげるなどして猫を怖がらせてしまうことも少なくないでしょう。

万が一、子どもや赤ちゃんの声に驚いた猫が威嚇を始めた場合には、すみやかに子ども・赤ちゃんと猫の距離をとるようにしてください。

このときの注意点は、威嚇中の猫を抱きかかえるのではなく、子ども・赤ちゃんを猫から離すという点です。

音などに驚いて威嚇中の猫に闇雲に近づくと、ひっかかれて怪我をするおそれがありますし、猫のストレスも過大なものになるからです。

猫が嫌がるにおいに注意する

猫は人間よりも嗅覚が発達した生き物です(人間の数万倍~数十万倍ともいわれています)。

ですから、人間にとって刺激が強いにおいは当然ですし、猫が特別に嫌がるようなにおいをつけないように注意しましょう。

たとえば、猫の威嚇を招きかねないにおいには次のようなものがあります。

  • 煙草
  • 香水
  • 湿布や消毒液
  • 痒み止め(メンソール成分)
  • 別の動物のにおい など

猫に対する過度なスキンシップは避ける

「猫とはやく仲良くなりたい」と思うのは仕方のないことですが、猫との距離感を近づけるには双方の信頼関係を無視することはできません。

飼い主さんペースで過度なスキンシップを求めると猫に嫌われて威嚇行動を招くだけなので、猫の気持ち・ペースをしっかりと把握して関係性を深めましょう。

たとえば、飼い主さん側が猫を追いかけても逃げるだけです。猫が近寄ってくるのを辛抱強く待てば安心感を与えられます。

猫のパーソナルスペースを理解する

猫は警戒心が強い動物なので、飼い主さんであっても急にパーソナルスペースに侵入するのは避けましょう

パーソナルスペースには個体差がありますが、外敵から攻撃されてもすぐに退避行動を取れる”2m程度”と言われています。

心を許していない人が近くに来て嫌な気持ちを抱くのは人間も猫も同じです。

猫の威嚇行動を避けるには、スキンシップの方法だけではなく、猫が安らぐ空間作りから意識しましょう。

多頭飼いは縄張り・相性を観察するのがポイント

猫を多頭飼いしていると猫同士が喧嘩をすることがあります。

じゃれ合いの延長で威嚇の応酬になるケースもゼロではありませんが、あまりに喧嘩が頻発するようであれば、猫同士の相性・縄張りを観察して物理的な距離をとるのがおすすめです。

たとえば、ケージや居住部屋を完全に分けてしまう、喧嘩したときだけ別室に移動させるなどの方法が考えられます。

喧嘩の真っ最中は飼い主さんは手を出すべきではありません。なぜなら、猫の威嚇合戦に巻き込まれて怪我をするリスクがあるからです。猫が落ち着いたタイミングを見計らって、別室移動などの措置をとりましょう。
相性があわない猫もいる

人間と同じように、猫同士でも相性がまったくあわないことは必ずあります(筆者宅で何度も経験済み)。

生理的に受け付けない人がいるように、どうしても・どのような状況でも無理な場合は居住スペースごと離しましょう。

匂いだけでも嫌がることがありますので、愛猫のベットからトイレ掃除用品、食器にいたるまで別にわけてしまうのがおすすめです。

新入り猫のお迎えは時間をかける

新入り猫をお迎えするとき、先住猫が威嚇をすることがあります。

これは、「知らないにおいの猫が勝手に入ってきた」と認識し、警戒心が高まっているからです。

この状態でいきなり同じ空間で生活を始めると、新入り猫(または先住猫)が怪我をするおそれがあります。

ですから、新入り猫をお迎えするときには、先住猫・新入り猫双方にストレスが生じないようにするために、次のようなステップを丁寧に踏んでいきましょう。

  1. 新入り猫をケージに入れて別室で過ごさせる
  2. 先住猫の威嚇がとまるのを待つ
  3. ケージ越しに対面する機会を作ってお互いの存在を慣れさせる
  4. お互いのにおいがついたアイテムを交換して記憶させる

まとめ

猫の威嚇に戸惑って飼い主さんが冷静さを失う必要はありません。

落ち着いて猫が威嚇している理由を探って、猫が威嚇するに至った原因を取り除くようにしてください。

ただし、病気・怪我が理由で威嚇をしている可能性もあるので、威嚇行動の様子が変だと感じたら、できるだけすみやかに主治医の意見を仰ぐようにしましょう。

他にもにゃんコラムでは、しぐさやケア方法などに触れているので一緒に確認してください!

*この記事は、OpenAI社が提供するGPTのAPIを活用して作成しています。オジィがすべて確認していますが、お見苦しい点、間違い、誤表記などがあればお気軽にお問い合わせください。