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猫の飼育に届出は必要?飼うんじゃなかったと後悔する前に知っておくべきことを解説

  • 2022/09/07

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猫との生活は飼い主さんの暮らしを豊かにしてくれるもの。

ただ、「自宅で過ごす時間が増えたから猫を購入したい」「さみしいから猫で癒されたい」というように、人間が安易な発想で猫を自宅にお迎えした結果、虐待・多頭崩壊・遺棄などの被害を受ける猫が増えているという実態があることを忘れてはいけません。

このような現状を踏まえると、飼い主さんが猫を飼育する前に正しい知識を身に付けておくことがいかに重要かお分かりいただけるでしょう。

そうすれば、不幸な目にあう猫だけではなく、「猫を飼うんじゃなかった」と後悔する飼い主さんも減るはずです。

そこで、今回のコラムでは、猫を飼育する前に知っておくべきことや自治体ごとに定められている届出制度について解説します。

あわせて、令和4年6月1日スタートのマイクロチップ情報登録制度も紹介するので、最後までご一読ください。

今回のまとめ

猫と一緒に暮らす際には、市区町村から届出を求められるケースがあります。

・ペットショップ等から猫を購入した場合の届出
・知人や動物愛護団体等から猫を譲り受けた場合の届出
・猫の多頭飼育についての届出(自治体ごとに異なる)

猫との暮らしはメリットが多いですが、その一方でデメリットがあるのも事実

家計や寿命の問題からお世話まで、天寿をまっとうするまで責任を持って暮らせるかをしっかりと判断してから、お迎えしましょう。

ネットの画像や動画で見られる姿はごく一部で、その背景には相応の苦労もあります。表面だけに限らず、その暮らしの大変さも知ってから慎重に判断してくださいね。

猫の飼育には届出が必要なケースがある

動物の愛護及び管理に関する法律」の改正により、猫の飼育に必要な届出制度に一定の変更が生じました。

まずは、猫の飼育状況ごとに必要となる届出制度について、それぞれ具体的に見ていきましょう。

参考:「犬と猫のマイクロチップ情報登録に関するQ&A」環境省自然環境局 総務課 動物愛護管理室HP

ペットショップ等から猫を購入した場合の届出

ブリーダーやペットショップで販売している猫には、マイクロチップが装着済みです。

そのため、猫が装着しているマイクロチップには、ブリーダー・ペットショップの情報が登録されています。

ですから、ペットショップ等からマイクロチップ装着済みの猫を購入した場合には、登録済み情報を購入者である飼い主さんの情報に変更しなければいけません。

知人・動物愛護団体等から猫を譲り受けた場合の届出

猫の飼い主さんにはマイクロチップ装着義務が課されているため、知人・動物愛護団体等から猫を譲り受けた場合でも届出を提出する必要があります。

ただし、所有者に課されている装着義務・届出義務は「努力義務」でしかないので、すでに飼育中の猫にマイクロチップを装着しなかったからといって罪に問われるわけではありません。

なお、知人・動物愛護団愛などの「販売ルート以外の譲渡」のケースでも、譲り受ける猫がすでにマイクロチップ装着済みなら、譲渡されてから30日以内に登録情報の変更届を提出しなければ法律違反になります。

猫の多頭飼育について届出を求める自治体もある

マイクロチップ装着届出以外に、猫の多頭飼育については自治体ごとに「多頭飼育届出制度」を設けている場合があります。

たとえば、神奈川県では、令和元年10月1日以降、10頭以上の犬・猫を飼育する場合には、所管保健福祉事務所等に対して多頭飼育届出書の提出が義務付けられています(参考:「多頭飼育届出制度」神奈川県HP)。

また、石川県の場合、令和4年4月1日から、犬・猫合わせて6頭以上飼育する場合には、多頭飼養届出書を提出しなければいけません(参考:「多頭飼育届出制度」石川県HP)。

自治体ごとに要件は異なりますが、多くのケースで条例にて罰則を定めているので、猫の多頭飼育を検討している場合には、かならず自治体の担当窓口までお問い合わせのうえ、求められる手続きを行いましょう。

筆者の場合は、届出の必要がありませんでした。ただ、周囲には伝えて何かあればすぐに連絡をもらってトラブルを予防しています。

届出制度以外に猫の飼育前に知っておくべきこと8つ

まず、ここまで紹介したように、猫を飼育するときには、所有者情報の変更・多頭飼育届出制度などの制度・義務について知っておく必要があります。

ただ、各種届出制度等に精通すること以上に重要なのは、「猫をお迎えしてからの日々に待ち受ける大変な出来事」に対して覚悟をもつこと。

というのも、愛猫との暮らしで心が満たされることもあれば、猫がいるからこその苦労もあるからです。

もし猫を飼育する前に覚悟を決めておかなければ、「猫を飼うんじゃなかった」と後悔することにもなりかねないでしょう。

ですから、猫を飼育する前に、かならず以下の各項目を理解したうえで、猫が天寿をまっとうするまで責任をもてるかをご判断ください。

家計の問題 猫の生活にはお金がかかる(食事代・猫砂代・治療費など)。経済的に余裕がないなら飼育は避けるべき。
寿命の問題 「猫は世話のかからないペット」と言われるが、寿命は平均約15年。猫が天寿をまっとうするまで飼い主さんが健康で居られることが大前提。
外出の問題 猫と暮らす以上、簡単に家を空けられなくなる。猫は長時間の留守番・ペットホテルが苦手。
お世話の問題 トイレ掃除・食事の提供・備品の購入など、毎日世話が必要。犬のように散歩は必要ないが、完全放置できるわけではない。
においの問題 排泄物や身体のにおいが部屋に充満する。
習性の問題 夜の運動会・激しい爪とぎ・夜鳴きなど、飼い主さんの生活の邪魔になることもある。
相性の問題 猫は犬のように簡単になついてくれるわけではない。想像以上に触れ合う機会がないとしても無理強いは厳禁。
多頭飼いの問題 複数の猫を飼う場合には、猫同士の関係性・縄張り・去勢手術等についての配慮が必要になる。

飼育前に猫との暮らしの適性を見極めよう

以上のことを踏まえると、次のような人は猫の飼育に向いていないと考えられます。

  • 睡眠を妨げられるのが嫌な人
  • 犬のようにしつけをしたい人
  • 仕事柄外出や出張が多い人
  • 猫アレルギーがある人(家族含む)
  • 嫌なにおいが苦手な人
  • 収入が安定していない人
  • 猫の世話をする体力がない人
  • ペット不可物件に居住している人

基本的に、猫は独立心が強く他者のペースに合わせるのが苦手な性格なので、猫との信頼関係を築くには飼い主さんサイドの譲歩が不可欠です。

もちろん、猫との暮らしをスタートすれば「大変さ」が愛情に変わる場合も少なくありませんが、「適性がなさそう」「猫に合わせる自信がない」と思われるのであれば、猫をお迎えするのは止めた方がよいかもしれませんね。

猫の飼育届出に関するQ&A

最後に、猫を飼育する際に求められる各種届出に関連して、よく寄せられる質問を紹介します。

猫にマイクロチップを装着させるメリットは何ですか?

猫にマイクロチップを装着すれば、迷子・災害・事故などで離れ離れになっても飼い主さんの元に戻る確率が高くなります。

というのも、マイクロチップには識別番号が登録されており、データベース上の飼い主さん情報を照合できるからです。

いわば、マイクロチップは首輪・名札のような役割を担っており、しかも外れ落ちる心配がないものです。

参考:「動物の愛護及び管理に関する法律に基づく犬と猫のマイクロチップ情報登録」環境省HP

猫のマイクロチップ情報の登録手数料は無料ですか?

マイクロチップ情報を登録するには、毎回登録手数料が発生します(変更届出の提出時も必要です)

登録手数料は、オンライン申請で300円、紙申請で1,000円です。

なお、結婚や引越しなどで飼い主さん自身の氏名・住所・電話番号などに変更が生じた場合にも変更届出を提出する必要がありますが、このケースでは費用はかかりません。

まとめ

猫を飼育するときには、届出制度や飼育実態について事前に把握しておく必要があります

あちらこちらのペットショップで可愛い猫が販売されている時代だからこそ、衝動買いで猫を迎え入れるのではなく、正しい知識をもって猫との生活に覚悟をもつべきです。

猫を飼育するということは、猫の命に対して責任をもつということ

愛猫が日々の生活を満喫し、家族として幸せな時間を共有できるように、真摯に向き合いましょう。

*この記事は、OpenAI社が提供するGPTのAPIを活用して作成しています。オジィがすべて確認していますが、お見苦しい点、間違い、誤表記などがあればお気軽にお問い合わせください。