令和3年度・猫の実態調査がペットフード協会より公開-過ごし方・平均年齢編
サマリー
前回で紹介した『飼育数の年代別推移』に加えて、令和3年でどのように猫と過ごしているのか、平均年齢はどのように伸びたのかを抜粋して紹介します。
結果としては、猫と一緒に過ごす場所が『室内』である割合が増え、平均年齢も伸びています。
また、雑種と合わせて特定の品種が好まれている年代があるのもポイントです。
※本調査のデータ・出典元は『こちらの公式ページ』をご覧ください。
猫と一緒に過ごしている「場所」

令和3年では、室内のみの割合が『82.6%』と非常に高い推移となりました。2年と比べると3%の上昇です。
また、それぞれの頭数は以下の結果です。

外に出ることは、自由に過ごさせてあげたいと考えれば当然のことかもしれません。しかし、車や自転車による不慮の事故や、ノミやマダニによる影響を受ける可能性が捨てきれないのも事実です。
室内で快適に過ごせる環境を整えたり、パーソナルスペースを確保したりと『外に出た開放感と同じような体験』を作ってあげるのが良いのかもしれません。
一緒に過ごす猫の「品種」

令和3年では、品種に大きな変化はありませんでした。0.1%の違いですが、頭数にするとやや差があるように見えます。
頭数にすると以下の通りです。

ちなみに純血種とは、決められた血統を守るために『主にブリーダー等によって』生まれてきた品種のこと。同じ種類の猫同士から生まれ、血統書と呼ばれる戸籍や家系図の証明書で証明しているケースが多いようです。
また、交配の方法も複数ありますので、インブリード(近親交配法)では遺伝性疾患を持っている可能性があるとの情報も流れているようです(諸説あります)。そのため、純血だから健康体である、とは限らないようです。
割合が多いのは「雑種」

令和3年で品種の割合が多かったのは、通年通りの『雑種』でした。しかし、見逃せないのがマンチカンの増加です。令和2年から約130千頭もの増加が見られ、その人気度が伺えます。
先ほど触れた純血の増加は、マンチカンに関連するのかもしれません。
年代別の人気度

令和3年で年代別の人気度を見ると、マンチカンが30代に人気があることがわかります。また、20代で雑種の人気度がやや下がっていることも見逃せません。
ポイントとして、20代で種類がわからないケースも増加していることから、保護猫を家族として迎え入れているということも推測されます。マンチカンが増えたからとは、いえないようです。
猫の平均年齢

令和3年で猫の平均年齢は、外に出ない場合は「16.22歳」と伸びている推移が見られました。
外に出る場合と比べると「2.5年ほど長命」である結果から考えると、室内の環境を整えて迎え入れられているとも考えられます。また、全体で平均年齢を見ると「15.66歳」であり、犬よりも長いことは変わりないようです。
猫の現在の年齢は1〜6歳が減って高齢猫が増加


ちなみに、調査時点の猫の年齢はは1〜6歳がもっとも多く、不明な猫がもっとも少ない結果です。7〜9歳が増えていると思いきや、シニア世代が増えている傾向があるのも驚きでした。
この調査に含まれる「不明」のなかには、保護猫だったり、野良猫だったりを引き取った場合が含まれているはずです。こうした年齢がはっきりしないケースは多いですが、そう考えると少し嬉しい結果とも考えられます。
最後に…
今回は、一緒に暮らす猫の品種(種類)や年齢、全体の平均年齢について紹介しました。
結果として、純血の推移は変わっておらず、相変わらず雑種と総称されるさまざまな種類の猫たちが、一緒に暮らしていました。また、平均年齢は伸びつつあり、16.22歳と今後も伸びそうです。
また、来年になったら同様の調査結果が出ると思いますので、また機会があればチェックしてみてください。
※当記事は情報を抜粋し、編集部の考察を添えております。あくまでも1つの考えであり、その背景の事実は各ご家庭によって異なりますので、あらかじめご了承ください。